2026年10月16日から17日にかけて、山鹿・鹿本事務所協会の視察旅行で兵庫県を訪れました。建築の歴史から現代の名建築、最先端の空間デザインまで、見どころ満載の2日間となりました。 まず向かったのは、神戸市にある竹中大工道具館です。 玄関を抜けて1階ホールへ入ると、木の温もりと洗練された構造美が迎えてくれます。 館内には、大木から取られた貴重な「四方柱(しほうばしら)」や、めったにお目にかかれない「六面柾(ろくめんまさ)の柱」、見事な和室の長押(なげし)などが展示されていました。 これらを目にした瞬間、胸が熱くなるような懐かしさがこみ上げてきました。幼い頃、実家の立山製材所で父が「良い長押と四方柱が取れたぞ」と嬉しそうに自慢していた姿が、鮮明に思い出されたのです。木とともに生きてきた父の誇りと、建築の原点を改めて実感する貴重な時間となりました。 次に向かったのは、緑と閑静な街並みが広がる芦屋の高級住宅街。住宅デザインのスケール感や街並みとの調和を視察したのち、兵庫県立美術館へ移動しました。 ここは西日本最大級のスケールを誇る安藤忠雄氏の建築です。特に圧巻だったのは、大きな庇(ひさし)。PCコンクリート(プレストレスト・コンクリート)による見事な持ち出し庇の片持ち構造には、思わず息をのむ美しさと迫力がありました。シンボルでもある「青りんごのオブジェ」の前で記念にパシャリ。 館内には、安藤忠雄氏の住宅建築模型のほか、あの有名な「住吉の長屋」の建築模型も展示されており、空間構成をじっくりと堪能することができました。 初日の歩数はなんと12,000歩!よく歩き、心身ともに建築にどっぷり浸かった一日でした。夜の懇親会では美味しい海鮮料理をいただきました。 2日目は、話題の新スポット神戸ポートミュージアムの視察からスタートです。外壁のコンクリート洗い出し仕上げに注目。施工の難易度や、使用するコンクリート骨材の選定・収まりなど、実際に現地で見て触れることで、職人技術の高さと施工の奥深さを改めて実感しました。 視察の締めくくりには、ブルーボトルコーヒーへ。洗練された内装やダイナミックな空間構成を肌で感じながら、至福のコーヒーブレイクを楽しみました。 伝統技術の真髄から現代建築、最新の空間デザインまで、思考と感性が大いに刺激された2日間でした。今回の素晴らしい視察旅行を企画・準備してくださった、山鹿・鹿本事務所協会の理事の皆様に心より感謝申し上げます。ここで得た知見や刺激を、今後の建築へのアプローチにしっかりと活かしていきます!