※夏の２階は暑さを解消するには日射の影響を抑えること

※屋根材の下部に空気の通り道である「通気層」を設けて熱を排出する

※屋根や天井の断熱性能を可能な限り高めると日射の影響が抑えられる

　

最近の夏は３０℃を超える日が何日も続きます。

そうなると２階には湿度の高い熱気がこもって

日中は生活できない環境になる家も少なくありません。

２階がサウナのような状態になるのは

日差しの影響です。

　

特に屋根は直射日光を大量に受けるので

表面温度は最高７０℃を超えます。

その熱が小屋裏に伝わり

さらに天井面から２階の部屋に伝わります。

　

このように容赦なく屋根に照りつける太陽に対して

有効な手立てが屋根に通気層を設けることと

断熱性能を高めることです。

　

通気層とは、屋根材の下部に設ける空気の通り道です。

熱い空気は上昇しますので

屋根面で暖められた熱い空気は棟(屋根の先端)

に開けた通気孔から排出されます。

これにより屋根面で受けた熱の一部を室内に取り込まず

捨てることができます。

　

屋根面が55℃のときに

空気層の温度は４５℃程度。

通気層にはかなりの効果があるのです。

　

そして断熱です。

断熱は屋根面か天井裏のどちらかで行います。

どちらも断熱材が厚いほど効果があります。

夏の暑さを天井面に伝えないようにするには

少なくとも高性能グラスウールで300㎜厚程度

理想的には400㎜厚程度が必要になります。

　

ここまでの厚さを標準としている工務店は

少数ですが

２階にLDKを配置する場合

屋根や天井面の断熱を重視すべきでしょう。

　

雑誌「だん」　引用