家づくりは誰のため？

　

“家づくりの教科書”と称するこの本を手に取って読んでみたら

高性能なエコハウスのことしか書かれていない

と驚くかも。

高性能な家って、地震に強いとか

雨漏りしない家とかじゃないの？

省エネルギーって、高性能のポイントの

一つに過ぎないんじゃないか。

そう感じたかもしれません。

でも、一つ根本的に違うこと、大事なことがあると思います。

それは、誰のための家づくりか、ということ。

　

長持ちする高性能なエコハウスを建てれば

次世代に受け継ぐことができます。

自分が建てた自慢の家、末永く自分の子孫の資産として残したい。

将来やむなく売却するようなことがあった時

できるだけ値打ちが付くようにしたい。

そのための高性能な家…。

あれ、ちょっと待ってください。

では、化石燃料に依存せずに暮らせる環境負荷の

とっても小さいエコハウスは誰のために建てるのでしょう？

もちろん本書で他の先生たちが提示したように、

家族にとってもたくさんのメリットがありますが

地球の裏側に暮らす、きっと私たちが生涯出会うことのない

であろう人々のためだと思っています。

　

あたらしい家づくりの教科書　　引用