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未来の住宅の形、それが「ゼロ・エネルギーハウス」
太陽光や給湯器などの設備機器は
後回しのほうが安くなる。
もし仮に、5年前に新築住宅を建てていたらどうなるのか検証してみましょう。
5年前、出力5kwの太陽光発電システムを購入していたとすると
当時は1kw当たりの単価で60万円ぐらいはしました。
5kw×60万円=300万円ぐらいはかかったと思います。
でも、もし5年前に「300万円は高いな…もう少し待つか」
と考えて、採用されるは見送ったとします。
その5年後の今、リフォームで同じ5kwを設置しようと考えたとします。
今ならば単価はぐっと下がって35万円ぐらいになっていますので
5kw×35万=175万で設置することができます。
しかも、5年前よりも高性能で保証期間の長い製品を。
太陽光発電システムなどの設備機器は
技術革命のペースが速いので
後になればなるほど高性能で安価になります。
壁や窓の高断熱化は
後回にすると超が付くほど高くつく。
一方、高断熱化の場合はどうでしょう。
同じく5年前に、ZEH基準レベルの高性能高断熱材と樹脂サッシ
を採用したとします。
おおむね100万円もかからずにアップグレードできるでしょう。
ではもし、100万円払うのがもったいないと考えて
普通の家を建ててしまったとします。
そこで、リフォームでZEH基準にしたいと考えた場合
おそらく300~400万円ほど断熱リフォーム費用がかかることになります。
リフォーム工事は新規工事と異なり
今ある部位を手作業で壊し、新しい仕様で直し
同時に気密性も確保しなければなりません。
施工が極めて難しいので、新築時の数倍もの
手間がかかるからです。
設備機器とは違い、100%手作業となるため、
断熱リフォーム工事は後になるほど高くついてしまいます。
設備機器は資産価値が低く
断熱は資産価値が高い
設備機器中心の省エネ住宅は、
建てた当時は最先端でも、数年経ったら「型落ち」
になってしまいます。
設備だけで省エネした場合は、
瞬間的なエネルギー消費量では優等生ですが
資産価値的には劣等生です。だからこそ
寿命の長い建物自体の性能である断熱性能は必ず高めます。
これが、グローバルスタンダードな省エネ対策のいろはです。
あたらしい家づくりの教科書 引用