2020年02月11日(火)
日本は、断熱後進国と思いませんか。
日本は、先進国の中で、厳しい断熱基準が義務化されていない珍しい国なんです。
誠也の部屋へ ようこそ
衣服で考えればこれほど当たり前の事を、実は大半の設計者が理解できていないという現実があります。
服の場合、個人個人が毎日着替える事によって実験を積み重ねています。又、寒がりの人は一般的な人よりもしっかりと防寒対策をしているものです。ところが 住宅の場合、一度造ってしまうと「着替える」ということが出来ないため、設計者も「どの服を着たらどのくらい暖かいのか(寒いのか)」=「どの程度断熱すれば暖かいのか」とはっきりとつかめていない。これが現実です
又、「自分が暖かさの感覚は、万人に共通する」「今まで建ててきた住宅の暖かさが当たり前」という意味のない思い込みが強烈に染み付いているのも 大問題です。
冬に半袖短パンみたいな家
大半の日本の住宅は冬に半袖短パンで過ごしているようなレベルです。ようやく「子供は風の子だから、こうやってい過ごすのが当たり前だし、健康にもいいんです。」みたいなことが言いにくい状況になってきましたが、今もこう思っている設計者が多いのが現状です。
一方で、世界の先進国では、最低室温規定というのが法律や条例で定められています。(18℃から21℃ぐらいに設定されていることが多い)また かなり厳しい断熱基準が義務化されていたりします
日本の住宅の快適さは 法律で守られていない
日本に於いて、よほど勉強しないと本当の暖かい住宅を建てる事は極めて難しいのです。自分が快適な温度を自分のお財布の状況で維持できる住宅を建てるため必要な断熱性能を見極めることが出来る建築家を探しあてる。これがお客様にとって一番大きな課題だと思います。
カッコイイだけでは、最初は満足するけど、快適性が無い室内では居続けることができません。長い目で見ても、きちんとした断熱を生かしたプランの出来る建築家と家づくりを行いましょう。
新しい家づくりの教科書 参照しました。
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